震災以降は賃貸住宅を選ぶ人や耐震性の高いマンションを選ぶ人などが増えたようです

日本はこの20年ほどの間に、大規模な震災に何度も襲われています。大震災の被害を受けたことによって、人生に対する価値観考え方が変わったという人なども多いようです。

 

今回は大震災が不動産に及ぼした影響と人々の住宅に関する価値観の変化について、さらに詳しく確認してみたいと思います。

 

阪神大震災による被害の状況について

まずは1995年に発生した阪神大震災による住宅被害について、詳しく確認してみましょう。

 

住宅に対する被害について

阪神大震災における住宅の被害については、住宅の全壊がおよそ10万件、半壊や一部破損などを含めた住宅全体の被害についてはおよそ64万件となっています。

 

またマンションの場合には大規模な被災を受けたマンションが172棟、中小規模の被災を含めた全ての被災マンションの合計は2532棟となっています。

 

被害に対する補償について

当時は関東地方や東海地方で大規模な地震が発生することが予想されていましたので、関西地区では地震保険などに加入する人の数は限られていました。阪神大震災が発生した時点で兵庫県で地震保険に加入をした人は、実際に自身による被害を受けた人のわずか4.8%だったのです。

 

住宅被害を受けた人に対しては国からの補償が支給されたのですが、個人資産の損害に対して公的資金を投入することについては憲法違反の可能性があると判断されたため、実際には住宅が全壊した場合には最高100万円、住宅が半壊した場合には最高で60万円の支給に限られたのです。

 

東日本大震災による被害の状況について

次は2011年に発生した東日本大震災による住宅被害について、詳しく確認してみたいと思います。

 

住宅に対する被害について

東日本大震災における住宅の被害については、住宅の全壊がおよそ12万件、半壊や一部破損などを含めた住宅全体の被害についてはおよそ120万件となっています。

 

またマンションの場合には、全ての被災マンションの合計は/r>約1200棟となっています。震災の直後には大規模被災マンションは0棟とされたのですが、その全壊扱いとなり建て直しが必要になったマンションなどもあったようです。

 

被害に対する補償について

東日本大震災の場合には、大規模な被害を受けた人の12%〜33%が地震保険に加入していました。阪神大震災の場合と比較すると、比較的多くの人が地震保険による保険金を受給することができたようです。

 

ただし国からの補償については阪神大震災の場合と同様に、少額の支給に限られたようです。例えば住宅の建て替えや新規購入が必要になった人に対しては、最高で200万円が補償として支給されました。

 

大震災が人々の住宅に対する価値観に及ぼした影響について

阪神大震災東日本大震災という2つの大きな震災をすることにより、人々の住宅に対する価値観は大きく変化しました。特にそれまでの「住宅は資産である」という考え方に大きな影響を及ぼし、住宅ローンで住宅を購入することを慎重に検討する人が増えたのです。

 

賃貸住宅を選択する人が増加しました

住宅ローンを利用して購入した住宅が震災の被害を受けて全壊してしまったとしても、住宅ローンの支払いは免除されません。住宅を売却してローンの残額を返済することも難しくなりますので、住宅ローンの支払いはこれまでと同じように続けていくことが必要になるのです。

 

また一部には新規の住宅をローンで購入したため、これまでのローンと合わせて二重のローンの支払いが必要になった人などもいました。このような状況を経験したことにより、住宅ローンを利用して無理をして住宅を購入するよりも、同じ金額を月々支払うのであれば賃貸住宅を選択する方が有利だと考える人が増加したのです。

 

マンションを選択する人が増加しました

従来は一戸建て住宅の購入を希望する人の割合が多かったのですが、震災以降はマンションの購入を希望する人の割合が増えているようです。マンションの場合には戸建て住宅よりも耐震構造がしっかりしていることが多いため、安全性を重視してマンションを選択する人が増加しています。

 

ただし海に面した土地や埋立地などのマンションについては、購入希望者が減少傾向にあるようです。これは東日本大震災で津波の被害を受けたマンションが多かったことが、その理由だといえるでしょう。

 

震災により人々の住宅に対する価値観が多様化しています

今回は大震災が不動産に及ぼした影響と人々の住宅に関する価値観の変化について確認してみましたが、いかがでしたでしょうか。主な内容をまとめてみると以下のとおりとなります。

 

  • 阪神大震災東日本大震災などにより多くの住宅が大きな被害を受けました
  • 住宅ローンを利用して住宅を購入するよりも賃貸住宅を選ぶという人が増えています
  • 一戸建てよりも耐震構造がしっかりしているマンションを選ぶという人が増えています

 

震災後により人々の住宅に対する価値観は大きく変化したのですが、これについては価値観がより多様化したと考えることもできるでしょう。特にマンション需要の高まりは、マンションの売却を希望する人にとってはチャンスだといえるかもしれません。

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