再建築不可物件を売却する最低限の維持修繕にはどんなものがある?何をすれば良い?
「どうせ売ってしまうんだから」と維持修繕管理を怠っているととんでもなく値段が下がってしまうことがあります。例えば…
- 残置物がある
- 外壁も屋根もボロボロ
- 汚い
- カビ臭い
- シロアリが湧いている
などなど。いずれも家屋の老朽化を加速してしまう原因になりますし、いざリフォームするときに必要以上に費用が発生してしまうリスクもあります。
売る側としては「知ったことか」といったところかもしれませんが、買う側になれば「リフォーム費用が高くつきそうだから買わない、買ってもよほど安くないと」となります。
どんな維持修繕に気を付ければ良い?
できればハウスクリーニングは済ませておいたほうが無難だと思います。「クリーニング業者に依頼するお金がもったいない!」と思うなら、自分でやれる範囲で徹底的に掃除してみてください。あるいは、水回りなど自力で綺麗にするのが難しい部分だけ業者を利用するのも手です。
屋根や外壁については自力でどうこうするのは難しいですし、業者を雇うにしても費用が相応に必要。なので売却額が多少下がるのもやむなし、で売りに出すのか、出費を覚悟して簡単なリフォームを済ませて高く売るのか、を判断します。
すでにシロアリ被害が出ているなら早めに業者に依頼するか、あるいは買主に事実を伝えた上で安く売却するか、のどちらかを選択しなくてはなりません。
いずれにせよ放っておくと基礎からボロボロになってしまうリスクが高いので早めの決断と行動が必要です。
草が茂り放題、植木は枝が伸び放題…では印象が悪いもの。簡単な草むしりと剪定は自分でもできるのでやっておきましょう。
終わりに
建物の状態によってはフルリフォームするしかないケースもあります。しかしあまり傷んでいない、十分まだまだ住める状態なら簡単な維持修繕だけで済ませられることも。
リフォームやハウスクリーニングはしておいたほうが売値は高くなりますが、これらの費用をペイできるほど高く売れる保証はありません。なので不動産業者とよく話し合って、どこまでお金をかけるべきなのか、あるいはそのままで早く売ってしまったほうが良いのかを決めていきましょう。
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